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ニックネーム:アッコのママ さん

トマトを毎年作ってますが、昨年から青枯れ病?突然枯れてしまいます。連作が原因かと接木や連作防止剤、土地改良材のアクアクリーン、などなど試しましたが、今年も3本中球が枯れました。枯れるまでは、とても元気で もう少しでトマトが赤くなる寸前で枯れます。その畑は、トマトがもう出来ないのでしょうか?やはり薬は、ないのでしょうか?トマトは、食べられるでしょうか?またフーモンは、タイムでは、販売してないそうです。

 

アッコのママさま、お問い合わせ有難うございます。

画像からでははっきりとは言えませんが、青枯れ病かかいよう病と思われます。茎を切断し、切断面をバケツ等の水につけて白濁した液が出るようなら青枯れ病で間違いありません。ここに至るまでの過程で、葉の色が褐変したり、低い位置の葉が枯れる等が起こっていれば、かいよう病の可能性があります。

かいよう病の場合は、予防と治療の効果がある「カッパーシン水和剤」が使用できるようです。青枯れ病の場合は使用できる薬剤がありません。

病気がどちらにせよ、対処法としては、発症した株は周囲の土ごと抜き取り、畑の外で焼却処分してください。抜き取る際、隣にほかの作物が植えてある場合、残る作物の根を傷つけないよう注意してください。傷から病気がうつる場合があります。

今の畑での今後の対応ですが、以下の点に注意してください。

①青枯れ病・かいよう病とも土壌伝染性の細菌病で、連作を行うと病原菌が残りやすくなるため避ける必要があります。また、ナス科以外の作物でも、インゲン・イチゴ・大根など病気にかかりやすく病原菌の宿主になる可能性のある作物は、数年は避けたほうがいいでしょう。連作を避けながらでも、苗は接木を選ぶようにしてください。

②これらの病気は地温が20度を超えると発生しやすくなります。気温の高い時期は、マルチや敷き藁を使って地温が上がりすぎないように対策すると発症が抑えられます。

③ハサミや移植コテなど、作業に使った道具や自身の手はきちんと都度消毒してください。他の株にうつさないためには、一株ごとの消毒が重要です。

④栽培と栽培の間で太陽熱消毒を実施すると、多少なりとも病原菌の減数になります。

 

土壌病原菌は無くすことが難しく、特に青枯れ病は発症後にトマトに直接散布できる薬剤がなく、防除が難しい病害です。

上記を心がけながら、今後も家庭菜園を楽しんでいただけると幸いです。

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